シンガポール

シンガポールで投資を始めるなら?帰国の際、口座を閉じる必要はある?疑問を解決!

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シンガポールに住むことになったからシンガポールの証券会社で口座を開きたい

どこの証券会社がいいのかな

日本で投資をしていた方なら、シンガポールでも投資を続けたいと考えるかもしれません。

ただ、「シンガポールで証券口座を開くにはどうすればいいのか?」、「完全帰国の際、口座はどうなるのか?」、「どの証券会社を選べばよいのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

本記事では、シンガポールで投資を始めるメリットや証券会社の種類など、証券口座開設に関する疑問を解説します!

記事を書いているのはこんな人

ぺとり

  • シンガポールで妻・子供2人・ヘルパーさんの5人で暮らしています。
  • 現在、現地採用でシンガポール勤務
  • 過去に駐在員を経験

この記事のまとめ

  • シンガポールに居住していれば、シンガポールで証券口座の開設できる(開設手続きはオンラインで20分程度で可能)
  • シンガポールでは証券取引の利益に税金がかからず、日本での取引より有利。
  • 帰国の際、口座閉鎖が必要ない国際系ネット証券での口座開設がオススメ!
  • 私のオススメは断然、断然、Interactive Brokers(IBKR)

シンガポールの投資事情

日本の証券会社の多くは、海外在住者が日本の証券会社で取引をすることに制限をかけています(口座を解約する必要は無いが、海外から取引することは不可としていることが多い)。

つまり、あなたがシンガポールに住み始めた時点で、基本的には、日本の証券会社での取引は出来ないか、大きく制約を受けることになります。

しかし、シンガポールでは在留資格保持者(EP・Spass・DP・PR)なら簡単にシンガポールで証券口座を開くことが出来るので、シンガポールで投資を継続することが出来ます。

しかも、ラッキーなことに、シンガポールでは日本よりも税制面でメリットが大きく、日本で投資するより有利なのです。

具体的に、どう有利か?を次に説明します

シンガポールで投資を始めるメリット

シンガポールで投資を始めることには、以下のようなメリットがあります。

税制面での優遇

シンガポールでは、キャピタルゲイン税(株式売却益への課税)や配当所得税が原則として非課税です。

日本では、株式売却益や配当に対して約20%の税金がかかりますが、シンガポールではこれが不要なため、資産運用の効率が高まります。

日本では、株の儲け(株の値上がりによる儲け=キャピタルゲインおよび配当金による儲け)には、約20%の税金がかかります。

例えば、100万円で買った株が値上がりして200万円で売ったとすると、儲けが100万円ですが、税金として約20%差し引かれるので、あなたが貰えるのは80万円になります。

損するリスクを背負って投資しているのにこれはヒドイぜ・・・

日本でこの税金の支払いを避けるにはNISAなどの非課税枠を利用する必要がありますが、年間投資上限などの様々な制限があります。

シンガポールでの投資はすべて非課税なので、日本でいうとすべてがNISA状態です!

シンガポールドル建てでの資産分散

日本円だけでなく、シンガポールドル(SGD)建てで資産を持つことで、通貨リスクの分散が可能です。シンガポールドルは比較的安定した通貨であり、資産保全の選択肢としても魅力的です。

日本の証券口座は保持しておき、シンガポールで新たに証券口座を開いて投資することはリスク分散につながります。

複数の通貨で投資することで、通貨高・通貨安の影響が軽減されます。

多様な投資商品へのアクセス

シンガポールの証券会社では、米国株、シンガポール株、ETF、REIT、債券、先物、オプションなど、幅広い投資商品を取り扱っています。特に米国市場へのアクセスが強く、米国株投資をメインに考えている方にも有利です。

日本では買えない銘柄も買うことが出来ます。

金融規制がしっかりしており、投資環境が安定

シンガポールの金融市場は、世界的にも透明性が高く、規制が整備されています。金融管理局(MAS)が監督しており、投資家の保護も強化されています。

順位国名リスクスコア
1位シンガポール88.6
2位ノルウェー87.2
3位スイス86.5
4位デンマーク85.8
5位スウェーデン85.2

(出典:Euromoney Country Risk Survey

シンガポールで証券会社の口座を開く条件

日本人であるあなたが、シンガポールで証券会社の口座を開くことができるのでしょうか?証券会社の口座を開く条件は以下の通りです。

シンガポール在住者であること

EP(雇用パス)、SP(Sパス)、DP(家族パス)、PR(永住権)などの滞在資格を持っていることが条件になります。

シンガポール在住なら上の滞在資格のいずれかは持っているはずなので、証券口座は開けるということです。

最低年齢要件

多くの証券会社では、18歳以上であれば口座を開設できます。

必要書類の準備

証券口座を開くには、以下の準備が必要です。

  • 滞在資格(Singpass での証明が便利)
  • シンガポールの住所を証明できる書類(光熱費の請求書や銀行の取引明細書など)
  • シンガポールの銀行口座(入金・出金のため)

シンガポール生活が落ち着くころには、これらの準備ができるでしょう

帰国する際、口座はどうなる?

帰国する際、証券口座がどうなるのかは気になるところですね。

一般的に以下のようになるようです。

証券会社の種類日本帰任後の対応口座維持の可否
地場系証券会社(CDP口座対応)口座閉鎖を求められる可能性が高い❌ 原則維持不可
地場系証券会社(Custodian口座)口座維持できる場合あり⭕ 一部可能
国際系ネット証券(IBKR, Saxo, Tiger Brokers)継続利用可能(日本居住者向け口座に移行)⭕ 維持可能

要するに、IBKRやSaxoなどの国際系ネット証券で口座を開いておけば、帰国時に日本居住者向け口座に移行できるので、安心です!

CDP口座・Custodian口座

CDP口座・Custodian口座という分け方には以下の違いがあります。

口座の種類株の保管方法株主権利取引可能な市場利用できる証券会社
CDP口座シンガポールの中央預託機関(SGX)に直接保管投資家自身が株主として登録SGX(シンガポール株のみ)地場系証券会社
Custodian口座証券会社が株を管理(投資家の名義ではない)証券会社経由で権利行使SGX、米国、欧州、中国、香港、日本など地場系証券会社 + 国際系ネット証券

証券会社の種類

シンガポールの利用可能な証券会社は大きく2つに分類できます。

地場系証券会社

シンガポールのローカル証券会社で、SGX(シンガポール証券取引所)に上場している銘柄の取引に強いです。

  • DBS Vickers(DBS銀行系)
  • OCBC Securities(OCBC銀行系)
  • Phillip Securities(POEMS)

メリット

  • SGX上場銘柄の手数料が安い

デメリット

  • 海外株の取引手数料が高め
  • CDP口座は帰国時に閉鎖を求められる

地場系では私は、DBSで口座を開いています。

国際系ネット証券

海外市場の取引に強く、米国株などの取り扱いが充実しています。

  • Interactive Brokers(IBKR)
  • Saxo Markets
  • Tiger Brokers
  • Moomoo

メリット

  • 米国株・ETFの手数料が安い
  • 世界中に支社あり帰国、スライドする際でも口座を引き継ぐことが出来る

デメリット

  • シンガポール株の手数料は高めのことが多い

私は、Interactive Brokers(IBKR)Saxo Marketsの2社で口座を開いています。

ここまでのまとめ

いったん、ここまでの話をまとめると、

  • シンガポールに居住していれば、シンガポールで証券口座の開設できる(開設手続きはオンラインで20分程度で可能)
  • シンガポールでは証券取引の利益に税金がかからず、日本での取引より有利。
  • 帰国の際、口座閉鎖が必要ない国際系ネット証券での口座開設がオススメ!

次は、どこがオススメの証券会社なのか?を説明します

オススメの証券会社

私のオススメの証券会社は、断然、Interactive Brokers(IBKR)です。

インタラクティブ・ブローカーズ(Interactive Brokers、以下IBKR)は、1977年にトーマス・ピタフィ氏によって設立された、電子取引のパイオニア的存在の証券会社です。 ​本社は米国コネティカット州グリニッジにあり、世界各国にオフィスを展開しています。​

シンガポール・オフィスの開設に伴い、IBKRの全口座のうちアジア地域が占める割合は37%以上となり、2017年の27%から大幅に増加しています。 ​このことは、アジア市場、特にシンガポール市場におけるIBKRの重要性と存在感の拡大を示しています。

総じて、IBKRはシンガポールにおいて強固な地位を築き、同国の投資家に多様な投資商品とサービスを提供しています。

帰国の際は、日本居住者口座に移管できる

IBKRは日本含め世界中に支社を持つため、たとえ、シンガポールを離れることになっても、口座を日本居住者口座に移管することで維持することが可能です。

英語でも日本語でも口座開設できる

海外での証券口座開設に慣れている人ならいいのですが、慣れていないならば、証券取引や税金の話を英語で理解するのは、ちょっと骨です。

IBKRは口座開設が日本語でできるため、英語で開設するよりかなり難易度が下がります。

紹介制度が強力

IBKRの友達紹介システムは、以下のようになっています。

お友達をInteractive Brokersにご紹介いただくと、USD 200の現金を獲得できます。
また、お友達はIBKR株(NASDAQ: IBKR)で最大USD 1,000を獲得できます。
1年間で最大15回、生涯で最大30回の紹介ボーナスを受け取ることができます。

引用:IBKR

紹介されるとUSD1000分のIBKR株を受け取ることができるので、たとえ開設後、投資をそれほどしなかったとしても、損はしません。

私も会社の同僚に紹介して貰い、USD1000分のIBKR株を受け取りました!

IBKRで口座開設するなら、こちらのリンクからどうぞ(USD1000分のIBKR株を受け取ることができます!)

https://ibkr.com/referral/masashi396

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