シンガポール

シンガポール生活の注意点:意外な罰金の対象【日本ではマナー違反、シンガポールでは罰金】

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日本では、マナー違反で済まされることも、シンガポールでは罰金の対象となることがあります。

この記事では、シンガポールで気を付けた方がいい罰金の例を紹介します。

罰金を受けた人にはまだ会ったことはありませんが、日本と違うところがあるので家族にも周知したいですね!

記事を書いているのはこんな人

ぺとり

  • シンガポールで妻・子供2人・ヘルパーさんの5人で暮らしています。
  • 現在、現地採用でシンガポール勤務
  • 過去に駐在員を経験

電車内・駅構内で飲食する

シンガポールのMRT(地下鉄)では、電車内および駅構内での飲食が禁止されています。違反すると、最大500シンガポールドルまでの罰金が科されることがあります。

SMRTのホームページには以下のように書かれています。

Q. 列車内や駅構内で飲食はできますか?

A. いいえ、許可されていません。1987年に国会で高速輸送システム(RTS)法が制定され、MRTの列車内や駅構内での飲食禁止が宣言されました。もし飲食をした場合、500ドル以下の罰金が科せられる違反通知が発行されます。

普通の水も飲んではダメ!?

普通の水も飲んではいけないのでしょうか?MRTのホームページには以下のように書かれています。

MRTのホームページには以下のように書かれています。

Q. 普通の水を一口飲んでもいいですか?

A. 普通の水を含め、その他の飲料を飲むことは許可されていません。飲料がこぼれて座席を濡らしたり、他の通勤客の持ち物を汚したり、他の通勤客が滑って転んだりする恐れがあるためです。ネットワーク内での事故を防ぎ、清潔な環境を維持し、すべての人が快適に乗車できるようご協力ください。

実際は、水に関してはある程度、黙認されているところがあります。MRTで水を飲んでいる人はよく見ますし、特に子どもには普通に水をあげています。

ただし、水も禁止であることは覚えておき、飲む必要があるなら周りに迷惑が掛からないように気を付けましょう。

バスも飲食禁止

公共バスでも飲食は禁止です。

バスの方が電車より揺れるのでこぼしやすいです。そういう意味でも飲食はやめておきましょう。

ガムの持ち込み・販売

シンガポールでは、ガムを道に吐いて捨てるのはもちろん、シンガポールにガムを持ち込むこと自体が禁じられています。

シンガポールでは過去にガムを使った電車へのイタズラが横行し、これを重く見た政府がチューインガムを持ち込むこと、販売することを禁止しました。

また、公共の場へのガムのポイ捨てとこれを清掃する費用も問題視されました。

そのため、基本的にシンガポールではガムが販売されていません。

シンガポールでは、「輸出入規制(チューインガム)規則」に基づき、チューインガムが禁止されている。この禁止令には、バブルガムや歯科用チューインガムなど、植物性または合成由来のすべてのガム物質が含まれ、チューインガムの輸入、販売、製造が摘発された場合、高額な罰金と懲役刑が科される可能性がある。

禁止措置の目的のひとつは、使用済みのチューインガムを使用してMRTの運行を妨害する破壊行為を防止することであった。禁止令が施行される前は、荒らしがMRTの列車のドアセンサーにチューインガムを貼り付け、ドアが正常に機能しなくなり、列車の運行に支障をきたす事例が多発していた。 チューインガム禁止令は、映画館、公園、エレベーター、階段、廊下といった団地の共有スペースといった公共の場所でのチューインガムのポイ捨てによって引き起こされる問題を根絶するために実施され、またポイ捨ての清掃にかかる高額な費用を根絶するために実施された。

引用元:https://x.gd/Go109

ガムに関しては、本当にどこにも売っていません

ごみのポイ捨て

シンガポールではゴミのポイ捨てが厳しく罰せられます。初犯で300シンガポールドル、再犯の場合はさらに高額の罰金が科せられることがあります。

また、反省プログラム(Corrective Work Order)として、公共の場で清掃作業を行うことが義務付けられることもあります(参考)。日本でもポイ捨ては罰金対象ですが、シンガポールほどの厳しさはありません。

実際には公園などには、けっこうごみは落ちていますが、道に関しては日本よりシンガポールの方が綺麗かもしれません

鳩への餌やり

鳩に餌をあげることが罰金の対象になっています(500シンガポールドル)。

鳩の餌やりは以下の理由で禁止されています。

  1. 鳩のフンが公共エリアを汚し、病気の温床になる。
  2. 鳩の数が増え、人間の生活に干渉する
  3. 食べ残しを荒らし、害虫やネズミなどを増やしてしまう

即、罰金!とはならないと思いますが、罰金対象であることは知っておきましょう

自宅の植木バチに水をためる

自宅の植木バチに水をためたままにしておくと、この水たまりが蚊の産卵場所となるため、罰金化されています(200シンガポールドル)。

蚊が増えることは、伝染病の媒介リスク、特にデング熱の感染リスクを上げるため、以下のような「家で水たまりを処理する方法」がパンフレットが配られ、周知されています。

シンガポールでは1週間に一度の頻度で殺虫剤がまかれ、成虫の蚊が処理されています。水たまりの幼虫には、殺虫剤の効果がないため、個々の住宅で気を付けるよう周知されています。

蚊は日本よりぜんぜん少ないです

横断歩道を使わず道路を横断

信号のないところで道の横断(Jaywalking)をすると、50シンガポールドルの罰金から、繰り返すと最大1,000シンガポールドルを課されます。

ただ、実際のところは、小さくて交通量の少ない道路はよくJaywalkしているところをみかけます。危ないので真似しないようにしましょう。

特に旅行中などシンガポールに慣れていないうちは、現地人の真似をしてJaywalkすると普通に危ないです

公共交通機関へのドリアンの持ち込み

シンガポールで電車やバスに乗ると、飲食禁止・喫煙禁止などという見慣れた注意書きとともに、「No durians」と書かれた注意も書かれています。

このようにシンガポールでは、電車・バスへのドリアンの持ち込みは禁止されています。これはシンガポールに限らず、東南アジアでは、よく見られる規則です。

理由はもちろん、臭いが強く、他の客の迷惑になるからです。

MRTの車内ではドリアンの臭いが残り、冷房の効いた車内ではその臭いがさらにひどくなるため、1988年に禁止令が出された。

引用元:https://x.gd/Ol1C1

公共トイレを使った後、トイレを流さないと罰金

公共のトイレを使った後、トイレを流さなかった場合、150シンガポールの罰金を科される場合があります。

ただ、この罰金が実際に科された例はほとんどないようで、厳罰化による規範作りという目的が大きいようです(https://x.gd/62x0f

罰金がある無しにかかわらず、ちゃんと流すようにしたいですね。

こういうことも罰金化されているのは、シンガポールの面白いところですね

おわりに:「住みやすい国」を維持するために

シンガポールの罰金の例についてまとめました。

慣れてしまえば、どうということはありませんが、知らないとやってしまうことがあるかもしれません。

日本では「このくらいルール化しなくても当然わかるだろう」ということもシンガポールでは法律で罰金が科されているところは、多様な文化を受け入れるシンガポールならでは、かもしれません。

シンガポールの厳しいルールは単なる「締め付け」ではなく、「国を綺麗に、安全に、秩序正しく保つための手段」として機能しています。結果として、シンガポールは世界でもトップクラスに清潔で治安の良い国になりました。

この「罰金文化」は、国の発展にとって重要な役割を果たしていると言えますね!

記事がどなたかの役に立てば幸いです

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