シンガポールといえば、都会的な高層ビルや洗練された観光地のイメージが強いですが、実は天然温泉も存在することをご存じでしょうか?今回訪れたSembawang Hot Spring Parkは、シンガポール唯一の天然温泉が楽しめる公園で、地元の人々にも人気のスポットです。
「南国のシンガポールで温泉?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、Sembawang Hot Spring Parkでは、足湯や温泉卵作りを楽しめるなど、日本人にとってもなじみ深い温泉体験ができます。
今回は、そんなSembawang Hot Spring Parkに行ってきたのでアクセス方法や持ち物のアドバイス、実際の訪問レポートを詳しくご紹介します!
記事を書いているのはこんな人
ぺとり

- シンガポールで妻・子供2人・ヘルパーさんの5人で暮らしています。
- 現在、現地採用でシンガポール勤務
- 過去に駐在員を経験
Sembawang Hot Spring Park概要
場所・営業時間
Sembawang Hot Spring Parkは、シンガポール北部のセレター地区に位置し、都市部の喧騒から少し離れた静かなエリアにあります。

- 住所:Sembawang Hot Spring Park, Gambas Ave, Singapore 756952
- 営業時間:朝7時〜夜7時(年中無休)
- 入場料:無料
入場無料で入浴料などもいりません。
行き方
アクセス方法としては、公共交通機関を利用するのが便利です。
最寄り駅はMRT North-South Line(赤ライン)のYishun駅またはSembawang駅
そこからバス(859、969など)に乗り、Gambas Avenueのバス停で下車
徒歩10分ほどで公園に到着
167, 171, 800, 856, 858, 859, 969 などのバスが近くを通ります。
直接「Sembawang Hot Spring Park」で検索し、目的地に設定すればOK。
駐車場はないため、車で行く場合は近くの駐車場を利用する必要があります。
アクセスはかなり悪いので、時間に余裕を持っていきましょう。駐車場がないのでバスで近くまでいって、最後は歩くのがいいかなと思います。
私たちはGrabで行きましたが、だいぶ手前で降ろされて15分ほど歩きました
Sembawang Hot Spring Parkに持っていくと良いもの
温泉公園で快適に過ごすために、以下のアイテムを持参するのがおすすめです。
足湯しかないので、水着は不要です
必須アイテム
- タオル – 足湯の後に足を拭くために必須。
- 水筒 – シンガポールの暑さ対策として、水分補給は重要。
- サンダル – 地面が熱くなっていることがあるので、履き替えやすいものが便利。
- 日焼け止め&帽子 – 日陰が少ないため、日差し対策を忘れずに。
あると良いもの
- 卵&ザルor小さな鍋 – 温泉卵を作る場合に必要。
- 折りたたみバケツ – 温泉水を汲んで足湯に使うため。
行こうと思った理由
先日、出張先で一緒になったシンガポリアンから、「日本は温泉がいっぱいあって楽しかった!でも、シンガポールにも温泉あるの知っているか?」と言われました。
私はシンガポールに温泉があるとはぜんぜん思っていなかったため、スーパー銭湯のようなものを温泉と言っているのかと思っていましたが、どうやらそうではないらしい。
調べてみると、Sembawang Hot Spring Parkには、なかなか100年以上の歴史があって面白そうです。
1908年、シンガポールのパイナップル農園を所有していた中国人商人、佘永恭(Seah Eng Keong)氏の土地で温泉が発見されました。 彼はこの温泉水を分析し、安全であることを確認した後、1909年に「Singapore Natural Mineral Water Hot Springs Company」を設立し、ミネラルウォーターの販売を開始しました。
2018年、国家公園局(NParks)がこのエリアを再開発し、2020年1月4日に「Sembawang Hot Spring Park」として正式に再オープンしました。 現在、公園内には足湯エリアや温泉卵を作るための専用エリアが設けられ、地元の人々や観光客に親しまれる憩いの場となっています。
こんな場所があるなんて全然知りませんでした
実際の様子
アクセス
息子と2人で行ける時間が出来たので、Sembawang Hot Spring Parkに行くことにしましたが、MRTでもバスでも結構時間がかかるということで、おくさんには内緒でGrabで行くことにしました。
ずいぶん、手前で降ろされたので、不思議に思っていましたが、Sembawang Hot Spring Parkには、車止めや駐車場がないためと後でわかりました(駐車場は整備中のようでした)




温泉エリアの様子
温泉エリアに入るとほのかに硫黄の香りが漂い、「本当に天然温泉なんだ!」と実感しました。シンガポールの緑豊かな公園の雰囲気と温泉の組み合わせが新鮮でした。
公園内には、
- 温泉の源泉エリア(約70℃の熱湯が湧き出る)
- 足湯エリア(温度が異なる水槽がある)
- 温泉卵作りエリア
などがあり、地元の人たちが思い思いに楽しんでいました。



容器を持ってくれば、お湯を持って帰ることもできます。お湯を持って帰る人に聞いたところ、家でも足湯するために使うとのこと。私が「飲んだりしないの?」と聞くと「まさか!」と、びっくりしていました。日本だと、けっこう飲んだりしますけどね。

・足湯に入るときは履物を脱いで入る。
・足湯エリアで、温泉たまごを作らない。
・妊婦の方や、けがをしている人は気を付けて。
・石鹸・洗剤は使わない。
・足湯には、足を入れて、腰までつかったり、全身使ったりしない。

公園内のカフェで一休み
温泉エリアから引き返し、公園内のカフェで一休みしました。温泉エリアは影がなく暑かった!


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全体の感想
シンガポールで気軽に温泉気分を味わえるユニークなスポットでした。特に無料で利用できる点も魅力的で、週末のリフレッシュにぴったり。
日本の温泉のように浸かることはできませんが、足湯や温泉卵作りを通じて、南国で温泉を楽しむ特別な体験ができました。
アクセスはかなり悪いので、時間に余裕を持っていきましょう。駐車場がないのでバスで近くまでいって、最後は歩くのがいいかなと思います。
いい思い出になりました!