シンガポールのコーヒーショップで「ブラックコーヒー」といってもなかなか通じなかった。なんて言えばいいの?
せっかくだからシンガポール流でコーヒーを注文したい!
シンガポールやマレーシアでコーヒーのことを「Kopi(コピ)」といいますが、「Kopi」 をオーダーすると砂糖とコンデンスミルクが入った甘~いコーヒーが出てきます。
実は、シンガポールのホーカーセンターやKopitiam(コピティアム)でコーヒーを注文するときは、独特の呼び方があるのです。さらに「Kopi(コピ)」と一言で言っても、砂糖やミルクの有無、濃さや甘さの違いによってさまざまなバリエーションが存在します。
この記事では、シンガポールのローカルコーヒーの注文方法を詳しく解説します。これを読めばホーカーでスムーズに注文できるようになること間違いなしです!
記事を書いているのはこんな人
ぺとり

- シンガポールで妻・子供2人・ヘルパーさんの5人で暮らしています。
- 現在、現地採用でシンガポール勤務
- 過去に駐在員を経験
Kopitiam(コピティアム)とは?
Kopitiam(コピティアム) は、シンガポールやマレーシアにあるローカルスタイルのコーヒーショップ です。
「Kopi(コピ)」はマレー語でコーヒー、「Tiam(ティアム)」は福建語(ホッケン語)でお店を意味し、「コーヒー屋」 という意味になります。
シンガポールでは、Kopitiam は ホーカーセンターやショッピングモール内のフードコート にあることが多く、安くて美味しいローカルフードやコーヒーを提供する庶民的なカフェのような存在です。
Kopitiamのチェーン店
シンガポールには、Kopitiam を運営するチェーン店もあります。
例えば:
Kopitiam(コピティアム):
Kopitiam(コピティアム)という名前のKopitiam(コピティアム)です。シンガポールのフードコートチェーン。ホーカーセンターのようなスタイルでローカルフードとコーヒーを提供。

Toast Box(トーストボックス):
少しおしゃれな Kopitiam 風チェーン店。カヤトーストと Kopi が人気。

Ya Kun Kaya Toast(ヤクン・カヤトースト):
伝統的なカヤトーストと Kopi の専門店。シンガポール国内外に展開。
Kopi(コピ)とは?
Kopi(コピ)とコーヒーの違い
「Kopi(コピ)」はマレー語でコーヒーのことです。ただし、Kopi(コピ)をオーダーしても、スターバックスのようなコーヒーが出てくるわけではありません。
Kopi(コピ)をオーダーすると、砂糖とコンデンスミルクが入った甘~いコーヒーが出てきます。
下記に、Kopi(コピ)とコーヒーの違いをまとめました。
項目 | Kopi(コピ) | 一般的なコーヒー |
---|---|---|
豆の種類 | ロブスタ種(苦味強め) | アラビカ種が主流(酸味や香り重視) |
焙煎方法 | バターやマーガリンで焙煎 | 通常のロースト |
抽出方法 | 布フィルター(コーヒーソック) | ペーパードリップ、エスプレッソマシンなど |
甘さ | 砂糖・コンデンスミルク入りが基本 | 無糖または砂糖を後で追加 |
風味 | 濃厚で甘め | 豆の風味を重視した味 |
価格 | 安い(S$1~S$2.5) | 比較的高い(S$5~S$7) |
甘さの違い
シンガポール流では、砂糖や コンデンスミルク(練乳) を加えるのが一般的なので、ブラックコーヒー派の人には少し甘すぎるかも?
ただし、「Kopi O Kosong」と注文すれば、ブラック&無糖にできます。後述する注文の仕方を参照して、好みの甘さを見つけましょう。
シンガポールの暑さではKopiの甘さがちょうどいい気もしますが、毎日飲むなら甘すぎるかも・・・
価格の違い
スターバックスなどでコーヒーを頼むと $5~$7 ほどしますが、Kopi は $1~$2.5(S$) 程度で飲めるのが魅力。
ビジネス街では、昼食後にkopiを飲む人が多く、人気のKopitiam(コピティアム)には長い行列ができています。
私も、よく昼食後に職場のシンガポール人の同僚とkopiを飲んでおしゃべりしています。
シンガポール流コーヒー
基本タイプ
シンガポールのコーヒーは、主に以下の3つの基本タイプがあります。
- KOPI(コピ)
→ 砂糖とコンデンスミルク入りの甘いコーヒー。 - KOPI O(コピ・オー)
→ 砂糖入りのブラックコーヒー(ミルクなし)。 - KOPI C(コピ・シー)
→ エバミルク(無糖練乳)と砂糖を加えたコーヒー。Kopiよりも少しあっさり。
この3つを基本に、さらに甘さや濃さを調整するためのフレーズを組み合わせます。
甘さのレベルを調整する
甘さを調整したい場合、以下のフレーズを付け加えます。
- Kosong(コソン) → 砂糖なし(完全に無糖)
- Siew Dai(シウ・ダイ) → 少し甘め(砂糖少なめ)
- Gah Dai(ガー・ダイ) → 甘め(砂糖多め)
例えば、ミルクなし&砂糖なしのブラックコーヒーが欲しい場合は、
👉 Kopi O Kosong(コピ・オー・コソン) と注文します。
私は、いつもコピ・オー・コソンです
コーヒーの濃さを調整する
コーヒーの濃さも指定できます。
- Po(ポー) → 薄め(マイルド)
- Gau(ガオ) → 濃いめ(強め)
- Di Lo(ディ・ロー) → 超濃厚(エスプレッソのような濃さ)
例えば、「砂糖入りの濃いめのブラックコーヒー」が欲しいなら、
👉 Kopi O Gau(コピ・オー・ガオ) になります。
アイスコーヒーが欲しいとき
冷たいコーヒーを注文する場合、Peng(ペン) という言葉を追加します。
- Kopi Peng(コピ・ペン) → 甘いミルク入りアイスコーヒー
- Kopi O Peng(コピ・オー・ペン) → 砂糖入りブラックアイスコーヒー
- Kopi C Peng(コピ・シー・ペン) → エバミルク入りアイスコーヒー
英語で “Iced (アイスド)” でも通じます
注文の際のポイント
- コーヒーの種類を決める(Kopi / Kopi O / Kopi C)
- 甘さを調整する(Kosong / Siew Dai / Gah Dai)
- 濃さを指定する(Po / Gau / Di Lo)
- アイスがいいなら「Peng」をつける
例えば、
「砂糖なしのブラックコーヒー(アイス)」→ Kopi O Kosong Peng
「甘いミルク入りのホットコーヒー」→ Kopi Gah Dai
好みのオーダーを見つけましょう!
人気のKopitiamでは、お昼にランチを食べ終わった人たちで行列ができます。私は最初、オーダーの仕方が分からずに後ろの人も並んでるしで慌ててしまいました。
シンガポール人の同僚にオーダーの仕方を教えてもらってからは、とってもスムーズに注文できるようになりました!
ちょっと変わったローカルドリンク
シンガポールでは、コーヒー以外にも面白いドリンクがあります。
1. Yuan Yang(ユアン・ヤン)
コーヒーと紅茶をミックスした飲み物。KopiとTeh(紅茶)がブレンドされたもので、ほのかな苦味とミルクのまろやかさが特徴。
👉 Yuan Yang Peng(ユアン・ヤン・ペン) → アイス版のユアンヤン

コーヒーと紅茶を混ぜて美味しいのか?と思いましたが、意外と美味しいのです。
2. TEH(テー)
コーヒーだけでなく紅茶(Teh)も人気です。紅茶も同じようにO(ブラック)、C(エバミルク)、Kosong(無糖)などのバリエーションがあります。
👉 Teh C Kosong(テー・シー・コソン) → 無糖エバミルク入り紅茶
👉 Teh O Peng(テー・オー・ペン) → 砂糖入りアイスティー
コーヒーと同じ言葉で、調整が出来ます
3. MILO(ミロ)
シンガポールではミロもホーカーでよく見かける飲み物です。
- MILO(ミロ) → ホットミロ
- MILO Dinosaur(ミロ・ダイナソー) → アイスミロの上にさらに粉ミロをたっぷりトッピングしたもの。甘くてボリューム満点!
私は、最初、ミロダイナソーは、お店のオリジナルメニューかと思って注文してみたのですが、シンガポールではMILOのポピュラーな飲み方なのだ、と後で知りました。

ミロ・ダイナソー!!
まとめ
シンガポールのホーカーセンターや Kopitiam(コピティアム) でコーヒーを注文する際には、ローカルならではの注文用語 を知っておくと便利です。「Kopi(コピ)」と一言で言っても、ミルクの種類や甘さ、濃さの違いによってさまざまなバリエーションがあり、組み合わせ次第で自分好みのコーヒーをオーダーできます。
最初は「Kopi O Kosong(コピ・オー・コソン) って何?」「Kopi C Peng(コピ・シー・ペン) ってどんな味?」と戸惑うかもしれません。しかし、一度試してみると意外と簡単で、ローカルの人たちのように自然に注文できるようになります。特に、シンガポールでは暑い日が多いため、冷たい Kopi O Peng(コピ・オー・ペン) や Milo Dinosaur(ミロ・ダイナソー) などのアイスドリンクも試してみる価値があります。
また、Kopitiam は単なるコーヒーショップではなく、シンガポールの庶民文化が詰まった場所でもあります。朝食にカヤトーストとKopiを楽しんだり、仕事の合間にホーカーセンターでコーヒーを飲んだりするのは、地元の人々のライフスタイルの一部 です。
シンガポールに滞在するなら、ぜひ一度 Kopitiam でローカルコーヒーを試し、好みの味を見つけてみましょう!
記事が役に立てば幸いです!