シンガポールに行くことになったけど、現地から日本のサービスはつかえるのかな?
VPNを使うといいと聞いたけど、シンガポールではどんなVPNがつかえるのかな?
海外から日本のWebサービスにアクセスしようとすると「地域制限」というアクセス制限にかかってアクセスできないことがあります。このような地域制限を回避するにはVPNを利用する必要があります。
この記事では、VPNを使ってシンガポールから日本のサービスを使う方法、シンガポールでのオススメのVPNを解説します!
記事を書いているのはこんな人

ぺとり
- シンガポール在住
- 過去に駐在員を経験
- デジタル機器やウェブサービスに詳しい
そもそもVPNって何?
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット通信を暗号化し、安全なネットワーク接続を可能にする技術です。VPNを使うことで以下のようなメリットがあります。
- 地域制限の回避:特定の国でブロックされているウェブサイトや、地域限定の動画コンテンツにアクセスできる。
- セキュリティ強化:ネットバンキングやオンライン決済の際に、データの保護を強化。
- 安全なWi-Fi利用:カフェやホテルなどの公衆Wi-Fiでも、安全にインターネットを利用可能。
日本の動画サービスを視聴したり、ネットバンキングを利用したりするためにVPNが役立ちます。
シンガポールから利用できないウェブサービス
VPNがない場合、以下のサービスをシンガポールから利用することはできません。
シンガポールから利用できないサービス
- TVer(番組を再生できない)
- Paravi(番組を再生できない)
- Telasa(番組を再生できない)
- Netflix (日本の番組の視聴に制限がかかる)
- U-Next(日本の番組の視聴に制限がかかる)
- radiko、レコチョクなどのラジオ・音楽配信サービス
- 楽天マガジン、ピッコマ、LINEマンガなどの読み放題サービス
- メルカリ、ラクマなどのフリマ・オークションサイト
- セカイモンなどのショッピングサイト
- PairsやOmiaiなどのマッチングアプリ
これらを日本にいるときと同じように利用するためには、VPNが必要です。
VPNを使うとアクセスできる仕組み
VPNを使うことで、日本のサービスにアクセスできる仕組みは、簡単に言うと 「日本にいると見なされる」 ことによるものです。以下の流れで説明します。
VPNを使った日本のサービスへのアクセスの流れ
- VPNを起動して、日本のVPNサーバーに接続する
- VPNを使うと、あなたのインターネット接続が暗号化され、日本のVPNサーバーを経由するようになります。
- VPNサーバーがあなたの通信を日本のIPアドレスに変える
- VPNサーバーを通すことで、あなたのインターネットの「出発点」がシンガポールではなく、日本にあるように見えます。
- 日本のサービスにアクセスする
- 日本のNetflix、TVer、Amazonプライムビデオ、銀行サイトなどのサービスにアクセスすると、「このユーザーは日本にいる」と判定され、利用が許可されます。
- 日本のサービスからのデータがVPN経由で送られてくる
- 日本のVPNサーバーがデータを受け取り、あなたのデバイスに安全に転送します。
VPNなし vs VPNありの違い
状況 | 接続元のIPアドレス | 日本のサービスの判定 | アクセス可否 |
---|---|---|---|
VPNなし(シンガポールから直接アクセス) | シンガポールのIP | 「外国からのアクセス」と判断 | ❌ ブロックされる |
VPNあり(日本のVPNサーバー経由) | 日本のIP | 「日本国内のユーザー」と判断 | ✅ 利用可能 |
VPNを使うと日本のサーバーを経由するので日本からアクセスしているのと同じになります!
VPNに違法性はないの?
違法性はありません。以下の国では、VPN接続が違法・規制対象になりますが、ほとんどの国で問題なく利用できます。
もちろんシンガポールでの利用も違法ではありません
私がシンガポールで実際に使っているVPN
私がシンガポールで実際に使っているのは、Nord VPNとスイカVPNの2つです。
最初はNord VPNを使っていましたが、ブロックされたサイトがあり、スイカVPNも導入しました。
1.Nord VPN
NordVPN(ノード・ブイピーエヌ) は、パナマ に本拠を置くNord Securityが提供するVPNサービスで、世界的に人気のあるVPNのひとつです。

- 設立年:2012年
- 運営会社:Nord Security(本社:パナマ)
- 対応デバイス:Windows、Mac、iOS、Android、Linux、スマートTV、ルーターなど
- サーバー数:約5,500台以上(60か国以上に展開)
- セキュリティ:AES-256暗号化、ノーログポリシー、ダブルVPN、Threat Protection機能
NordVPNは、「VPNといったらNordVPN」というくらい有名でVPN業界の中でも特に知名度が高く、世界中でユーザーが多いサービス です。
多くのレビューサイトで「ベストVPN」の一つとして評価されており、日本でも「おすすめVPN」として多く取り上げられています。2022年時点で世界中で1,400万人以上のユーザー が利用中(公式発表)とのこと。
ユーザーが多いことで安心感があり、万が一、トラブルが起こった場合にもユーザーが多いことで情報が得やすいことから Nord VPNを選びました。
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2. スイカVPN
Nord VPNで問題なく暮らしていた私ですが、一部のサイトが、突如としてNord VPNでアクセスが出来なくなりました。
どうやら、Nord VPNが有名すぎることが仇となって、サイト側に対策されてしまったようなのです。
そこで、サブのVPNサービスとして、スイカVPNを導入することにしました。
接続状況はいろいろな理由で、よく変わるのでVPNサービスを2つ利用できるようにしておくのは無駄ではありません。
スイカVPNは、日本の企業である株式会社MAJ Techが提供するVPNサービスです。主に海外在住の日本人や旅行者を対象としており、世界45都市50箇所のサーバーから接続先を選択できます。

- データ通信量無制限:月額定額でデータ通信量の制限なく利用可能です。
- 多彩な接続方式:IKEv2、L2TP、PPTP、Shadowsocks、OpenConnectなど、複数の接続方式に対応しており、さまざまなデバイスやOSで利用できます。
- 高いセキュリティ:256ビットの暗号化技術を採用し、公共Wi-Fi利用時のセキュリティを強化します。
- 日本語サポート:日本語の設定マニュアルやサポートが充実しており、初心者でも安心して利用できます。
スイカVPNは中国在住者に人気のあるVPNサービスで、中国側の対策にも迅速に対応するところに定評があります。今回の件でも、Nord VPNでは繋がらないサイトに、何も問題なく接続できました。
Nord VPNに比べると、ユーザーインターフェースなど洗練されておらず、設定も若干面倒でしたが、性能は全く問題ありません。
こちらも30日の無料期間があるので、とりあえず試してみることをオススメします!
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まとめ
日本のサイトや動画サービスは、海外からのアクセスをブロックしていることがありますが、VPNを利用すれば海外からでも、日本にいるときと同じように利用することが出来ます。
VPNに慣れてきたら、いろいろな国のサーバーから、その国だけのNetflixの番組を視聴することも可能です。
例えば、ジブリの作品は日本のNetflixでは見ることは出来ませんが、シンガポール含め別の国のNetflixでは視聴が可能です。
VPNは、もはや海外居住者にとっては必須のサービスといえるでしょう。ぜひ、お気に入りのVPNサービスを見つけてくださいね!
記事が参考になれば幸いです!