シンガポールと日本の電圧は異なります。シンガポールの電圧は230ボルトで、一方、日本の電圧は100ボルトであるため、日本の電化製品が使えない場合があります。
この記事では、2023年にシンガポールに住み始めた私たち家族の、電化製品の持ち込み、変圧器の事情を解説します。

- 30代会社員
- 2023年よりシンガポール在住
- 4人家族のお父さん
日本とシンガポールの電圧・周波数の違い
シンガポールと日本の電圧は異なります。シンガポールの電圧は230ボルトで、周波数は50ヘルツです。一方、日本の電圧は100ボルトで、周波数は50ヘルツまたは60ヘルツです。これらの違いにより、電化製品の使用にはいくつかの注意点があります。
- 電圧変換器: シンガポールから日本に電化製品を持ち込む場合、シンガポールの電圧が高いため、日本の電圧に対応していない製品は正常に動作しない可能性があります。この場合、電圧変換器を使用して電圧を変換する必要があります。電圧変換器は、入力電圧と出力電圧に対応するように選び、製品の消費電力にも注意して選ぶ必要があります。
- プラグアダプター: シンガポールと日本ではプラグの形状が異なるため、電化製品のプラグが直接コンセントに挿入できない場合があります。プラグアダプターを使用することで、シンガポールのコンセントに合わせてプラグを変換することができます。
- 周波数の違い: シンガポールと日本では周波数も異なりますが、多くの電化製品は両方の周波数に対応しています。しかし、一部の製品(特に時計や振り子のある機器など)は周波数に敏感であり、正確に動作しない場合があります。周波数に関する仕様を確認し、対応しているかどうかを確認することが重要です。
要するに・・・
表にまとめると以下のようになります。
日本 | シンガポール | |
電圧 (ボルト) | 100 | 230 |
周波数 (ヘルツ) | 50 or 60 | 50 |
プラグ形状 | Aタイプ | BFタイプ (Gタイプ) |
周波数については、日本では東日本と西日本で50ヘルツ、60ヘルツが混在しているため、あまり問題になりません。
しかし、電圧の問題は深刻で、高い電圧で動かすと電化製品が壊れるか、最悪、発火します。
私が、日本から持ってきた古い延長コードは、230Vに耐えきれずに、ショートしたため、家のブレーカーが落ちました。
そこで、日本の100Vで動く電化製品をシンガポールで使うには、230ボルト⇒100ボルトに変換するための変圧器と呼ばれる機械が必要になります。
どんな変圧器を買えばいいか?
シンガポールで日本の電化製品を使う場合、230ボルト⇒100ボルトに電圧を下げる必要があるので、ダウントランスという製品を買う必要があります。
ただし、最近は、電圧を上げることも下げることも出来る、アップ・ダウントランスという製品も販売されているので、シンガポールで買った電化製品を日本でも使う可能性があるなら、アップ・ダウントランスの変圧器を購入するのが良いでしょう。
ダウントランスの例
シンガポールの電圧を下げて100ボルトにしたいよという場合はダウントランスを買いましょう。
以下のような商品があります。
アップダウントランスの例
今後も、海外転勤があるかもしれないとか、シンガポールの電化製品を日本に持ち帰る予定があるよという場合は、アップにもダウンにも対応しているアップダウントランスを購入しましょう。
以下のような商品があります。
1000Wとか1500Wって何のこと?
W(ワット)は消費電力を示していて、変圧器がどのくらいたくさんの電化製品を動かせるのかを示しています。
電化製品には、それぞれ、消費電力がありますので、本体に貼ってあるシールや説明書で、その電化製品がどのくらい電力を消費するのか、確認しておきましょう。
ただし、消費電力ギリギリで運用すると、ブレーカーが落ちたり、電化製品に良くない影響を与える恐れがあるそうです。
私は、電化製品の消費電力の合計 x 1.5倍 ~ 2倍を目安に購入しました。
700Wと800Wの電化製品を繋げて使う予定だったので、消費電力の合計は1500Wでした。ですから、余裕をもって2500Wの変圧器を購入しました。
変圧器は何個必要か?
電子機器は変圧器要らず
実は、ほとんどのパソコンや電子機器は、変圧器が無くても、そのまま使えます。プラグ形状を変換するアダプターのみ必要になります。
使用可能か確認する方法としては、家電製品の仕様をチェックします。アダプターや本体の品番などが表記されているシール部分を見てみましょう。入力電圧(INPUT)が100-240Vと記載されていれば海外使用対応製品です。
変圧器が必要な電化製品
例えば、下記のような電化製品は100ボルトでしか使えないことが多いようです。
- テレビ
- ラジカセ
- ポット
- 炊飯器
- トースター
- 電子レンジ
- 洗濯機
- 冷蔵庫
これらの消費電力と、使用場所を考えて、必要な台数を購入しましょう。
私はほとんどの電化製品はシンガポールで買うことにして、台所用に1台のみ、購入しました。
恐らく、駐在される方の多くは2台以上必要になるかと思います。
シンガポールで変圧器は買えるか?
結論から言えば、買えます。
ただし、品質が悪かったという話もよく耳にします。
私は、Amazonシンガポールで変圧器を注文したのですが、税関の問題(?)で、結局届きませんでした。
払い戻しは受けましたが、待っている時間がもったいなかったです。
可能なら、日本で変圧器を購入しておかれることをおすすめします。
まとめ: おすすめの変圧器
最後に、シンガポールで使えるおすすめの変圧器をまとめておきます。
1000W
ダウンのみ対応
アップダウン両方対応
1700W
ダウンのみ対応
2500W
アップダウン両方対応