シンガポール在住者(Expat)の医療保険、何を選べばいい?EP・DP向け保険の選び方

シンガポールで働くことになったけど、保険はどうしたらいいのかな?

会社員でない家族の保険はどうなるのかな?

シンガポールで生活を始めると、意外と困るのが医療保険です。「会社の保険だけで十分?」「事故には傷害保険?」など、疑問が出てきます。

私もEP(Employment Pass)で暮らすなかで、勤務先の保障を調べ、足りない部分を補うために個人で医療保険に加入しました。

この記事では、国民・PR向けの制度と外国人が選べる保険を整理し、選び方を説明します。

記事を書いているのはこんな人
  • シンガポールで妻・子供2人・ヘルパーさんの5人で暮らしています。
  • 現在、現地採用でシンガポール勤務
  • 過去に駐在員を経験
目次

0. 私がシンガポールで加入している医療保険

まずは、私自身がどんな医療保険に加入しているのかをご紹介します。

私はシンガポールの企業に現地採用で働いている40代の日本人で、妻と子ども2人の4人家族です。

私の属性

在留資格:EP(Employment Pass)

雇用形態:現地採用(シンガポールの企業に勤務)

家族構成:4人家族(本人・妻・子ども2人)

勤務先の医療保険:団体医療保険あり(家族への適用あり)

現在は、次の2つの医療保険を組み合わせています。

  • 勤務先の団体医療保険:普段の通院や入院などに対応
  • 個人で契約したInternational Health Insurance:万が一の高額な入院・手術費用に備える

個人で契約したInternational Health Insuranceの内容は、次のとおりです。

項目契約内容
保険会社FWD Singapore
加入者家族4人(夫婦+子ども2人)
補償地域ASEAN
年間補償限度額S$500,000
免責額S$10,000
病室相部屋
外来・歯科・出産オプションなし
年間保険料約S$3,200

家族4人で年間約S$3,200、月額に換算すると約S$270となりました。

この記事では、シンガポールの医療保険制度を整理したうえで、外国人はどんな保険に加入できるのか、何を基準に選べばよいのかを、私自身の経験も交えて解説します。

日本の医療保険との違い

日本では会社の健康保険や国民健康保険に加入し、一般的には窓口で医療費の一部を負担します。しかしシンガポールは仕組みが異なります。

シンガポールにも公的な医療保障がありますが、国民・PR(永住権保持者)と、EP・DPなどの外国人居住者では利用できる制度が異なります。 EPを持っているからといって、日本の健康保険に相当する公的医療保険へ自動加入するわけではありません。

さらに、外国人には公立病院の医療費補助も原則適用されず、入院・手術で高額な請求を受ける可能性があります。

まず既存の保障を確認することが大切です。

国民・PR向けと外国人向けの制度は違う

シンガポールの医療保障を調べると、MediShield Life、MediSave、Integrated Shield Planといった名前が出てきます。違いを押さえましょう。

MediShield Lifeは、シンガポール国民とPRが加入する基本的な医療保険です。高額な入院費や所定の高額な外来治療に備える制度で、公立病院の補助対象病棟を中心に設計されています。

MediSaveは、医療費や対象保険の保険料などに使える個人の医療貯蓄口座です。CPF(中央積立基金)の一部で、保険ではありません。

Integrated Shield Plan(IP)は、MediShield Lifeに民間保険会社の追加保障を組み合わせた商品です。私立病院などでの治療を考える人が検討します。

勤務先の医療保険だけで十分?

EPなどのビザを得て会社で働いているなら、会社の Group Medical Insurance(団体医療保険) が提供されていることが多いと思います。

まずは会社で付与されている保険内容を確認すること!

会社がどんな保障をカバーしているかで、個人で入るべき医療保険が変わります。

会社の保険を確認するときは、次の点をチェックしましょう。

  • 入院・手術の年間限度額はいくらか
  • 外来診療や救急外来は対象か
  • 自己負担額、指定病院、紹介状などの条件はあるか
  • 配偶者や子ども(DP)も加入できるか

家族向け保障にも注意が必要です。DPという滞在資格があることと、配偶者の勤務先の医療保険に入れることは別です。

Expatが検討できる保険の種類

名前が似ていますが、「何が起きたら何を受け取るか」で整理できます。

保険の種類主な役割
Hospitalisation & Surgical Insurance入院・手術の医療費に備える
International Health Insurance国内外の対象地域で病気・ケガの医療費に備える
Personal Accident Insurance事故による死亡・後遺障害、所定の治療費などに備える
Critical Illness Insurance所定の重大疾病と診断された際などに一時金を受け取る
Life Insurance死亡時などに遺族へ保険金を残す
Maternity Insurance妊娠・出産や合併症など、契約で定める費用に備える
Travel Insurance旅行中の病気・事故や旅行トラブルに備える

自分にはどの保険が必要?

保険を選ぶときは、「何が起きたら経済的に困るのか」を考えることが大切です。

  • 高額な入院・手術費用が心配なら、入院・手術保険やInternational Healthが候補です。特に、突然の事故だけでなく急病もカバーできるか確認します。
  • 交通事故が心配なら、治療費に備える医療保険と、事故で後遺障害が残った際の一時金などに備えるPersonal Accidentを分けて考えます。医療費と収入減少は別のリスクです。
  • 普段の通院費も負担したくないなら、Outpatient(外来)保障を検討します。ただし、勤務先の保険ですでにカバーされていないか、保険料と比較しましょう。
  • 妊娠・出産を予定しているなら、Maternity保障の加入可能時期、待機期間、通常分娩や帝王切開の扱いが重要です。妊娠してから加入しても、今回の妊娠は対象にならない場合があります。
  • 死亡・後遺障害・就業不能による収入減が心配なら、生命保険、傷害保険、重大疾病保険、就業不能保障などを目的に応じて検討します。独身で扶養家族がいない人と、小さな子どもがいる人では優先順位が変わります。

ただし、あらゆるリスクを保険でカバーしようとすると、保険料はどんどん高くなってしまいます。保障を手厚くすれば、年間保険料が100万円以上になるでしょう。

年間100万円もの保険料を支払うのであれば、保障内容にもよりますが、その一部を万が一のための貯金に回すという選択肢もあります。

私は、貯金で対応できる程度の出費はできるだけ自己負担し、自分では負担しきれない大きなリスクに保険で備えるのが合理的だと考えています。

私は、できるだけ貯金で対処することにし、International Health Insuranceのみ買っています。

私の場合:International Health Insuranceを買った

私はInternational Health Insuranceのみを個人で買っています。

① 勤務先の医療保険でカバーできないリスクに備えたかった

私は、会社の保険内容を確認し、高額な入院・手術費用には追加で補償を加える必要があると感じました。

交通事故や突然の重い病気などで、千万円単位の医療費が発生した場合、会社の保険と貯金だけでは、耐えられない可能性がありました。

そこで、勤務先の保険ではカバーしきれない高額な入院・手術費用に備えるため、個人でInternational Healthに加入することにしました。

② 必要な保障に絞って保険料を抑えたかった

International Healthに加入することは決めましたが、保障をむやみに手厚くしないようにしました。

自分で負担できるリスクまで、すべて保険会社に引き受けてもらう必要はないと考えているからです。

具体的には、次のように保障内容を絞りました。

  • 外来診療・歯科治療などのオプションは付けない:比較的少額の医療費は、勤務先の保険や自己負担で対応することにしました。
  • 免責額(Deductible)はS$10,000に設定:一定額までは自分で負担する代わりに、年間保険料を抑えました。
  • 補償地域(Coverage)はASEANに限定:普段生活しているシンガポールをカバーし、日本への一時帰国やASEAN域外への旅行では、必要に応じて別途旅行保険などを利用する方針にしました。

こうして、家族4人で年間約S$3,200程度に保険料に抑えることができました。

FWDのInternational Health Insuranceにした理由

International Health Insuranceを買うことにしたものの、どこで買うか?

私は選んだのが、FWDという会社のInternational Healthを買うことにしました。

FWDは2013年に香港で設立された保険グループで、日本を含むアジア各国で事業を展開しています。シンガポールでは2016年から保険を販売しています。

オンラインで見積もりから申込みまで進められ、営業担当者との面談は必要ありません。

私がFWDを選んだ理由は、主に次の3つです。

① 営業担当者を介さず、オンラインで契約できる

私が最も気に入ったのは、保険の見積もりから申込みまで、インターネットで完結できることです。

私は、以前は保険ブローカーを通じて対面で契約していましたが、いろいろと保険を勧められて、よく分からないまま契約してしまいました(反省)

FWDなら営業担当者との面談は不要で、自分のペースで保障内容を検討できます。

もちろん、対面で相談できることにもメリットはありますが、私のように自分で調べて判断したい人には、オンラインで完結する仕組みが合っていると思います。

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② 保障内容を自由に組み合わせて金額を確認できる

FWDでは、補償の設定を変えると保険料の見積もりも即時に変わります。このため、オンラインで保障内容と保険料のバランスを納得が行くまで検討できるのが便利です。

私の場合は、できるだけ保険料を抑えながら、高額な入院・手術費用に備えたいと考えていましたので、納得がいくまで、補償をつけたり外したり、自己負担額をいじって確認しました。

対面だったら、人目を気にしてここまで時間をかけられなかったと思います

自分が必要だと思う保障だけを選べるFWDの商品設計は、この考え方に合っていました。

③ 保障が速やかに始まる

もう一つの魅力は、申込みから保障開始までがスムーズなことです。

FWDの公式サイトによると、International Healthは原則として保障が直ちに開始されます。

ただし、妊娠・出産関連など、一部の保障には待機期間があります。

契約手続きをオンラインで進められ、契約成立後に速やかに保障を得られる点は、すでにシンガポールで生活している人にとって便利だと思います。

まずは自分で見積もりしてみるのがおすすめ

FWDは、見積もりは無料で出るので、とりあえず、自分の望む保険を入力してみて保険料がいくらくらいになるのか、見てみるのがよいでしょう。

もちろん、見積もりを取ったからといって、契約する必要はありません。 保険料や保障内容に納得できなければ、申し込まなければよいだけです。

見積もりに納得できなかったら契約するのはやめておきましょう

FWDがすべての人にとって最適な保険会社とは限りませんし、必ずしも最も保険料が安いわけではありません。

自分で保障内容を選び、保険料を確認し、オンラインで申し込めるという点で、私はFWDを気に入っています。

実際の申込画面を使った手順については、別の記事で詳しく解説しています。

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まとめ

今回は、シンガポール在住の外国人が検討できる医療保険について紹介しました。

保険を選ぶ際は、いきなり商品を探すのではなく、次の順番で考えるのがおすすめです。

  1. 勤務先の医療保険を確認する
    どんな病気やケガが、いくらまで補償されるのか把握しましょう。
  2. 不足している保障を考える
    万が一、高額な医療費が発生した場合に対応できるか確認します。家族がいる場合は、家族の保障についても一緒に考えましょう。
  3. 個人で追加する保険を検討する
    会社の保険ではカバーしきれないリスクに、どのような保険で備えるか考えます。
  4. 実際に見積もりを取ってみる
    必要な保障と保険料のバランスを比較し、無理のないプランを選びましょう。

FWDは、オンラインでじっくり見積もりを確認できるのでおすすめです。

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