この記事では、私が株主優待狙いで株を買って感じたメリット・デメリット、最終的に株主優待狙いの投資は辞めた経緯を説明します!
- 30代会社員
- 3200万円を株式で運用中。2021年7月時点の、含み益は約1000万円。
- 節約し浮いたお金をインデックス株式に黙々と積み立てるスタイル。
株主優待とは?
株主優待とは、企業が株主に自社サービスの商品などをプレゼントしてくれる特典のことです。
株主優待を実施している会社の株を規定の株数を持っておくと、投資している会社に関連する商品券や割引券が貰えます。
わたしは、リスク資産の9割をインデックス投資に、1割を優待目当ての株に回していました
株主優待のメリット・デメリット
メリット
実際、1年半ほど株主優待を貰ってみて、メリットとして、以下を感じました。
- 優待で投資先の会社の商品やサービスを利用することで、投資先の会社により詳しくなれる
- 定期的に届く株主優待が節約生活の息抜きになる
- 商品券やクーポンは金券ショップに売って現金化できるので無理に使う必要はない
株主優待は、いろいろな形態がありますが、基本的には、会社が提供する商品やサービスに関連するものなので、好きな会社の株主になっておけば、もっとその会社を好きになれるかもしれませんね。
例えば、オリエンタルランド(4661)などは、優待で東京ディズニーランドの1デーパスポートが貰えるので、好きな人にはいいですね!
また、私の場合、配当金を貰うと再投資してしまう(配当金で株を買ってしまう)ので、資産が増えても生活が豊かにならなかったのですが、商品そのものが貰える株主優待は、たまに贅沢できる良い機会になっていました。
最近は、投資以外のことにお金を使うのでもったいなく感じてしまいます・・・
デメリット
デメリットとしては以下を感じました。
- (コロナの影響もあり)優待を使うために外出するのが面倒
- いつ投資先の会社が、株主優待の改悪・撤廃を行うか分からない
株主優待では、レストランやホテルで使える商品券などが貰えるのですが、コロナの影響もあり、優待を使うために外出するのが面倒と感じるようになりました。
買った当初は良くても、時間が経ち状況が変わると、「この優待微妙だな・・・」と思うこともありますから、やっぱり見返りは現金で貰うのが一番な気がします。
また、後述しますが、株主優待というのは、基本的に株主に対するちょっとした「おまけ」なので、投資先の会社が突然、株主優待を辞めたり、条件を悪くしたりすることがあります。
出前館のことだぞ!!
優待狙いの投資を辞めるきっかけ
出前館、優待の廃止を発表
出前館は、15万円程度で100株買えて、株主優待として年に7000円(半年に3000円、半年に4000円)分の割引券が貰えるので、お気に入りの銘柄だったのですが、2021年8月19日に、突然、株主優待の廃止を発表しました。
権利確定日まで、株を保有しておくと優待が貰えるのですが、出前館は権利発生日1週間前に突然、廃止を発表するという無慈悲ぶりでした。
いままで、出前館を応援していたのに、一気に嫌いになりました!!!
そもそも優待狙いで投資するのは、微妙かも?
出前館の一件で、かなり嫌な目に遭いましたが、優待狙いで株を持つことの意味について考える良い機会になりました。
そもそも、株主優待という制度は、日本独自の仕組みで、海外では、投資の見返りは全て配当金として払うのが普通です。
株主優待は面白い仕組みかもしれませんが、以下の点で問題があります。
- 純粋にその会社の株を買いたいと思う海外投資家にとっては、株主優待を受け取れない・利用できないため、損をした気になる(日本にいる投資家のみが優遇されている形になっている)
- インデックス投資を通じてその会社に投資しても、株主優待は受けることが出来ず、相対的に損をした気分になる
株主優待は、株主を集める工夫であるにも関わらず、海外投資家やインデックス投資家は優待が受けられないのであれば、海外投資家やインデックス投資家が日本に投資するのを敬遠される要因になり得るのではないでしょうか?
TOPIXを買って日本に投資しようと思ったけど、優待が貰えない分、損してる気になるから、投資するのは辞めようかな・・・
世界からマネーを呼び込むために、2022年から東証新区分が始まりますが、株主優待制度も、世界からの投資を妨げている一因になっているかもしれません。
結論
今月、私は優待狙いで買っていた株は全て売りました。
理由は、以下の3点です。
- 株主優待を使うのが面倒になってきたため
- 株主優待が突然、廃止・改悪されることがあるため
- 株主優待という仕組み自体に疑問を感じたため
私には、やっぱり、インデックス投資でほったらかすのが、性に合っているみたいです!